はじめての夜 二度目の夜 最後の夜
2007/08/17(Fri) 13:45:26
![]() | はじめての夜 二度目の夜 最後の夜 (集英社文庫) 村上 龍 (2000/01) 集英社 この商品の詳細を見る |
田舎に行ってる最中,特にすることもなさそうだったのでコレを一冊持って行った.
村上龍の代表作「69」と似たタッチ(主人公が中年と言う点は違うが)で描かれているため,要は非常に読みやすい作品.
舞台は長崎.ハウステンボス.
やえもすると安っぽくなってしまいそうなこの「作り物の西洋の街並み」である舞台をあえて取り上げており,これは大丈夫か??と心配しながら読み始めたが,この「作り物の都市」によって日本と西洋を折衷したような独特な雰囲気を感じることができた.
主人公の昔の思い出が,レストランで出される料理と初恋の女性アオキミチコとの会話によって甦る.
小説家の主人公との再会によってもたらされた,「現実」に生きている普通の女性であるアオキミチコにとっての「夢」.
最終的に現実からは逃れられないことを悟ったアオキミチコ.大人な2人の切ない関係は見物である.
最高級のフランス料理と二人の思い出の絡み合いの描写は非常に心地いいものであり,村上龍でないと書くことができない世界観であると感じた.
村上龍の自伝なのではないか?と疑ってしまうような作品.






